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2005年12月 5日 (月)

真保裕一『灰色の北壁』(講談社)

オイラが最近読んだ小説のなかで面白かったのが、『灰色の北壁
『灰色の北壁』は、雪山を舞台にした3つの小説 「黒部の羆」「灰色の北壁」「雪の慰霊碑」 を1冊の本にまとめたもの。
それぞれに臨場感、スリル感、そして雪山の厳しさが描かれているのだが、その中でも「灰色の北壁」は絶品!なので紹介します。

世界のトップクライマーに恐れられた山がある。
その山の名は、カスール・べーラ またの名はホワイトタワー
ヒマラヤ山脈の中にあり、標高が7981メートルの山。
最高峰のエベレストが8848メートルなので、一際高い山とはいえないのだが、地理的な位置から偏西風がまともに衝突し、頂上の天候条件は比類なく厳しい!
その厳しさを “酸素は絶望的に薄く、体感温度は零下30度を下回る” と表現されている。

さらにカスール・べーラの北壁は、頂上までの約3キロを氷に覆われた垂直の岩肌で続き、難攻不落のタワーと呼ばれた。
そこを単独で、しかも軽装備で登るのだ!

この小説では、カスール・べーラの北壁を舞台にしている。

物語のはじまりは、刈谷修という男の死からはじまる。
刈谷修はカスール・べーラの北壁を世界で初めて、登頂に成功した人物なのだが、その成功に疑惑が向けられていた。
疑惑の理由は1枚の写真にある。
カスール・べーラの頂きで撮られた刈谷の1枚の証拠写真が、以前にカスール・べーラの南東稜から登頂に成功した御田村良弘の証拠写真に似ていたからだ!
しかも偽造写真の可能性を密告したのが御田村良弘本人だったのだ!

刈谷修はその疑惑の釈明をせずに死んでしまう。
刈谷が黙っていたのには理由があったのだが・・・

刈谷の死を知った御田村良弘はハードトレーニングを始める。
その理由は、カスール・べーラを超難関の北壁から登るためなのだが、
以前に自分が撮ったカスール・べーラの登頂写真にこそ重大な間違いがあったことを御田村は知ってしまったのだ!
その間違いとは・・・

といった物語です。
その他の2つの作品も面白いので、どうぞ読んでみて下され!

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