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2006年2月 2日 (木)

最後の別れ・・・

今日、栃木県南那須にある『大金台』という所へ行ってきた。
宇都宮駅から烏山線というローカル列車に乗って約30分、『大金』という駅を降りて徒歩で1時間弱のところにある。

そこにはオヤジの別荘がある。
約20数年前、母親との離婚の後、オヤジはここに別荘を建てた。
休みの日には必ずここへ来て、精気を養っていたのだろう・・・
オイラもガキの頃には2,3ヶ月に1度、この別荘に連れてこられた。
約20年前のことだ。

オイラはここがあまり好きではなかった。
なぜなら、ここは山の中でなにもないから・・・
オヤジはオイラに思い出を作ってやろうと、近くのテニスコートでバトミントンやキャッチボールをしてくれた。 荒川の上流で一緒に泳いだ。 夜になると将棋やトランプで遊んだ。
なんだかんだで、良い思い出になっている。

オイラが中学生になってからは、ガキなりに忙しくなり、その後1度もここへ来たことはなかった。
20代になってからは、オヤジとはほとんど会うこともなく、ここ10年は1度も顔を合わせることはなかった。 別に仲が悪かったわけではない。
むしろ最近になって、だんだんオヤジのことが気に入っていた。

そんなオヤジが先週、死んだ。

死に目にも会えなかった・・・『アンタのお父さん、死んだよ』と母親の事後報告で事実を告げられた。
今日はオヤジの初七日。
こんな話を聞いたことがある。 魂には現世との別れの為に7日間の猶予期間がある。
別に死後の世界とか、信じているわけではないが・・・
今日がその最後の日。
オヤジの別荘へ行こう!
オヤジと最後の旅行がしたかった。
今日、約20年ぶりに『大金駅』に降り立った。

当時は駅の駐輪場にオヤジの自転車が置いてあり、2人乗りで別荘まで行った。
今日は歩かなくてはいけない。 タクシーに乗る気にはなれない・・・オヤジがいるような気がした。 いや、一緒にいるつもりで歩いた。
別荘までの道のりの途中に、『大金温泉グランドホテル』『大金吊り橋』なるものがあったが、当時はそんなものはなかった。 道もきれいに舗装されていたが、その他はなにも変わらない景色だ。
道も忘れずに覚えていた。

主のいない別荘へ到着した。
20年前は、別荘の壁は真っ白で、庭もきれいに手入れされていた。
そんな印象があったけど、今では辺りは枯葉でグチャグチャで、真っ白だった壁もホコリや鳥のフンで汚れていた。
それでもなんか懐かしかった・・・
別荘がまだそこにあった!
オヤジが最後に訪れたのはいつだろうか・・・

オヤジのために雨戸を開けてやった。
オヤジのために太陽の光を入れてやった。
まだ将棋盤があった、まだグローブがあった・・・
ここでオヤジと最後の別れを言おう!

そして1人で別荘をあとにした。
マジでありがとう

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コメント

コメントありがとうございます。この辺のありふれた田舎の風景を思い出にしていただいて嬉しいです。
大金温泉ホテルそばで泳いだのですか。あそこは、昭和40年代半ばまでは地元のこどもたちも泳いでいました。荒川は、多分45年頃に遊泳禁止になり、こどもは川で泳げなくなったのです。(学校からの指導でしたから、地元以外の人はあまり関係なかったと思います。)
 当時中学3年生ぐらいでしたが、高校生になっても、もっと目立たないところで泳いでいました。
私の強烈な夏の記憶です。

 ご覧になったコウノトリのような大きな鳥は、多分アオサギでしょう。ちょっとグレイと青みがかった大きな鳥です。最近大部増えています。コサギやアマサギはかなりいましたが、アオサギは最近増えたのだと思います。

 また是非遊びにきてください

投稿: そら | 2006年2月11日 (土) 19時27分

そらさんのブログ、拝見しました!
南那須のたくさんの風景写真を楽しんで見ました。

先週、20年ぶりに大金へ行きました。
“大金”は僕にとって思い出の場所であり、オヤジにとっては憩いの場所です。
夏に自然に囲まれた荒川でオヤジと一緒に水遊びをしたことが、
20年たった今でも強く印象に残っています。 今グランドホテルが横にあるあの場所で・・・悪いわけではないけれど、少し残念だったかなぁ。
だから、景色は変わらないであってほしいなぁ、って願っています。

あっ! そういえば、こうのとりみたいな白い鳥が荒川にいましたよ。
あれはなんていう鳥なんでしょうかねぇ!?
ずっとその鳥を見ていたら警戒したのか、逃げていってしまいました。

今度、大金に遊びに行くときには、ゆっくりウォークコースを散歩しようと思っています。
そのときは、何かよい情報を教えてください。

投稿: Re:のぐち | 2006年2月 9日 (木) 01時19分

 南那須の地元の人間です。私の愛するこのないもないふるさとの風景を大切な思い出の背景として記憶にとどめていただいて感謝します。
 同じ風景を共有したときがあったのでしょうね。
 失礼かもしれませんが、トラックバックさせてください。

投稿: そら | 2006年2月 5日 (日) 21時52分

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20年ほど前に土地改良事業がありました。当時存命の父は、土地改良には賛成しませんでした。といいますのは、以前に耕地整理という事業で概ね耕作する上で問題はないという考えからでした。しかし、事情は色々あり、最終的には、同意して参画することになりました。結果は、農地は整形され大型機械などが入るのには、ずっと入りやすくなったことは事実ですが,総合的に評価した場合には、どうか疑問が残るところです... [続きを読む]

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