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2007年2月24日 (土)

それでも12 人はやってない

今日は雲ひとつない青空で気分がいい。
ただ新聞を読むと“どうして?”って思えるニュースがいくつかあって、その嫌悪感で気分が悪い。

『12人の被告人全員無罪』
これは鹿児島地裁が言い渡した判決だ。
なんと警察が自白をでっち上げたという何とも恐ろしい話なのだ。

事は03年の鹿児島県議選のとき、元県議が191万円を渡して自分に投票してほしいと依頼したという。
つまり公職選挙法違反の容疑だ。

逮捕された12人は警察から強圧的な取り調べで自白を強要されたそうだ。

オイラはその取り調べの方法には驚かされたよぉ!
子供や孫など家族の名前が書かれた紙を自分の足で踏ませる『踏み字』なるものが密室の取調室で行われていたのだ。

こんな言葉がある。
『罪を憎んで人を憎まず』
もはや警察組織にこの言葉は存在しないようだ!

550時間にも及ぶ取調べは、確たる証拠が存在していないことのあらわれなのに、なぜ地検は起訴してしまうのか。
否認事件とはいえ、なぜ1年間も勾留されてしまうのだろうか。

もはや否認事件にデュープロセスはないのか?
警察は都合の悪い供述はもみ消し、ありもない証拠を作りあげる組織だと思ったほうがいい。

そう思ったほうが自分を守れそうだ。

今回起きた事件は『それでもボクはやってない』という映画そっくりではないか。
周防監督の映画で、事実をもとにストーリーがつくられている。

主人公は電車の中で痴漢に間違われて逮捕されてしまう。 否認し続けた為に4ヵ月間も勾留され、警察の都合のいい証拠のみで裁判が行われる。

裁判の判決は懲役3ヵ月。主人公は『控訴します』と言って映画はおわる。

オイラはこの映画を木曜日に観て来たばかりなんだけど、冤罪は誰にでも降り掛かってくる可能性のある出来事で、人生を棒に振ってしまう恐ろしさを感じた。

この映画の判決理由を聞いててオイラは『疑わしきは被告人の利益に』を感じられなかった。
これは刑法の理念ではないのか。

『それでもボクはやってない』を観といて良かった。

オイラが思うのは、取調べが強圧的になっても仕方ないと思うが、取調べは真実を求めてほしい。

そして自白をでっち上げた人たちには地裁の判決を真摯に受けとめて反省してもらいたい。

客観的な証拠もないのに控訴は許されることではない。

すでに12人は人生を棒に振ってしまったのだ。

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