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2007年2月 8日 (木)

歴史に葬られた思想が蘇るとき

映画『墨攻』をオイラは先週土曜日の劇場公開の日に早速観てきました。

『墨攻』というタイトルは、作者の酒見賢一さんが考え出した造語で、“墨守”という墨家が存在した名残りの言葉から連想したタイトルなんだそうだ!

辞典で“墨守”という単語を調べてみると、
『国を守ること。転じて、旧習や思想などを固く守って変えないこと。』と書かれている。

つまりこの映画は“墨”の教えに従って国と思想を守りぬく物語だ。

『墨攻』の舞台は、紀元前370年頃の中国戦国時代。

常に中立の立場をとる墨家に梁という小国が守城の援軍を頼んだ。
こちらの梁国は兵と農民あわせても4000人、それに対して相手の趙軍は10万の兵を送り込んでくる。

圧倒的に不利な戦い、しかも援軍に来たのはたった1人の主人公・革離(カクリ)だけ。

革離は墨家の思想を駆使しながら守城に撤する。

まず革離が行なったのが、墨家十論の『尚賢』と『尚同』で、これは自分に指揮権があることを周知させ、一人一人の能力を見定めて人材を配置し、来たる戦に備える。

ただし、墨家の教えには『非攻』や『天志』といった思想があって、無益な殺しはしない。侵略もしない。
武器を捨てた敵や無抵抗な敵は殺さない。

だが戦いの火蓋が切られると敵味方おおぜいの死者を出してしまい、革離は墨家の思想と現実の矛盾に苦しんでしまう。

また革離は、特別な人を愛することは『兼愛』の思想に反するのかと問われてしまったりもする。

とまあ、こんな感じで、墨家思想の魅力とアンディ・ラウの魅力が爆発している映画だ!

オイラがとくに気に入ったのが、女剣士役のファン・ビンビンという女優で、かなりの美貌に見惚れてしまいそうになるし、独特な声がまた良い!
うん、気に入った!

この映画を観て思うのは、

墨家はあまりにも異色な『非攻』などの思想を持ったためか歴史から姿を消してしまったけれど、なんか彼らの存在に美しさを感じてしまう。
だって、一度決めた思想を時代にあわないからって変えなかったわけでしょ。

墨家はオンリーワンに拘った人たちなのだから魅力があって当然だし、そんな彼らを美しく思えるのも当然なのかも。

時代が過ぎて日本人も、パワー・オブ・バランスの一員でありながら非攻の精神をもつ日本国憲法を持っている異色な存在だ。
くしくも安倍首相は“美しい国”をキーワードにしている。

美しい国とは、美しい心をもった人たちがいる国のことでしょ。
それ以外に美しい国ってある?

日本人も美しい心をもったオンリーワンの存在になれる要素があると思うな!
オンリーワン、めざそうよ!

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