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2007年3月11日 (日)

『ハゲタカ』第4話

オイラは今朝、録画しておいたNHKドラマ『ハゲタカ』の第4話を観た。

今回のハゲタカの標的は“大空電機”のレンズ部門。

鷲津政彦率いるホライズンは経営悪化に苦しむ大空電機に対して従業員の4分の1をリストラする再建計画書を手にプロキシーファイトを仕掛け、経営権の取得後にレンズ部門の売却を企てる。

一方、三葉銀行を辞めた芝野健夫は大空電機の自主再建請負人として経営側に立ち、余命僅かな会長の命を受けて自主再建計画書を作って株主総会にのぞむ。

そしてクライマックスの株主総会で、芝野は亡くなった会長の手紙を読み上げる。

ホライズンは敵対的TOBへ、新勢力はこんな株主総会は『茶番だ』と言う。

そんな第4話のオイラなりの感想ですけど、

鷲津が大空の会長に対して『会社は株主のものだ』と言い放ったけど、
確かにそうだ。
それはまぎれもない事実だ。

でもオイラは正面切ってそう言われてしまうと、なんとか理由をつけて『それは違う!』と言いたくなるのです。

だって、会長が言った『1人前にレンズを磨けるようになるまでに30年』、それだけの時間をかけて会社は人を育て、従業員は会社に尽くす。

そんな会社と従業員の関係を企業支配権という株主権利で支配していいものなのか?

ライブドアがニッポン放送を買収しようとしたときに、ものづくり集団である従業員たちは徹底抗戦で団結した。

なぜ団結したのだろうか。

おそらくだけど、会社と従業員の関係を壊されると感じたからではないのか。

再度繰り返すけど、
会社と従業員の関係を企業支配権という株主権利で支配していいものなのか?

もし、この関係を支配しようとするのなら、民法1条の『権利の濫用は之を許さず』の大原則に抵触するのではないのか。

仮に、この関係を支配できないとしたら、『会社は株主のもの』という言葉はおかしなものになりそうな気もするのだ。

あともう1つ。
なぜ、会長は自主再建に3年間の猶予を株主にもとめたのか?

オイラが思うに、
3年のスパンでの再建は利益追求型のファンドでは、村上氏じゃないけど『ファンドの性質上あり得ない』。

それに対して企業を育てようとする株主にとっては、3年という期間は待つことが出来るちょうど良いギリギリの期間。

会長は筆頭株主のホライズンに『大きなお世話』と言い、その他の株主には3年間の猶予をお願いした。

つまり会長は、3年の猶予を待てない株主に、企業支配権を行使して流すであろう血をくみ取る勇気などあるはずがない、との暗黙のメッセージのように思えたのだ。

オイラはそんなことを考えていたら、牛島さんの『この国は誰のものか』『MBO』、そして真山仁さんの『ハゲタカ』をもう一度読まずにはいられなくなってしまったのだ。
近々『バイアウト』を改め『ハゲタカ2』が単行本化される。
あぁ、楽しみだ!

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