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2007年6月11日 (月)

セーフティカーとピット戦略について

セーフティカー(SC)に関する新レギュレーションがドライバーの明暗を分けた。

今季から、SCがコース上に投入されてからピットレーンオープンのサインが出るまでの一定時間の間、各車は給油を禁止され、給油を行なった場合には10秒ストップのペナルティーを受ける。

そのSCが今回のカナダGPでは4度も投入された。

1度目は22周目にスーティルのクラッシュで、
2度目が27周目にクビツァの事故で、
3度目は50周目にアルバースのクラッシュで、
4度目は55周目にリウィツィのクラッシュで、
セーフティカーによる隊列が組まれた。

そのSCの影響をまともに受けてしまったのが、アロンソ、マッサ、フィジケラ、そして佐藤琢磨。

アロンソは1度目のSC投入中、ガス欠防止の為にやむなく給油し、ピットストップペナルティーを受ける。

マッサとフィジケラも1度目のSC投入中、ピットレーンオープン許可後に給油を行うが、ピットエンドの信号がレッドランプ点灯中に通過してしまった為に失格処分を受ける。

佐藤琢磨は3度目のSC投入直前(直後?)とレギュラーなピットストップが重なってしまい、ピットクルーが給油ルールの判断に迷い?給油せず。

SCの影響をまったく受けなかったハミルトンとハイドフェルドは優勝と2位を獲得している。

この2人は、幸運にも2回の給油をSC投入直前に済ませており、新ルールの混乱を受けなかったことが勝因にあげられる。

では、ここで、
今季のSCルールを踏まえて、
モナコでのマクラーレンのピット戦略(チームオーダー疑惑)を振り返ると、

ハミルトンに予定より早めのピットストップを命令したマクラーレンの戦略はチームオーダーの根拠にはなんらならない、ということがわかる。

レギュラーのピットストップがSC投入の前と後では大きく展開と結果が変わってしまうことを考えると、

予定より早めにピットに入れることはSCリスクの軽減効果には有効になる。

ということは、SCが入りやすいモンテカルロのようなサーキットでSC対策を行なうのは当たり前のことで、今のマクラーレンの強さは、そんな当たり前のことが出来るところにもあるのだ!

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