『PRIDE』の消滅について
『PRIDE』が消滅した…。
PRIDEを運営する『PRIDE FC WORLDWIDE』のジェイミー・ポラック社長が全社員に対して4日付けで解雇を通告し、会社を封鎖した。
これによって、日本が生んだ総合格闘技団体『PRIDE』は10周年を目前にして呼吸を止めた…。
1997年10月11日、東京ドームの『高田vsヒクソン』戦で産声をあげた『PRIDE』は、たちまち日本中に空前の格闘技ブームを巻き起こし、桜庭vsホイス戦や、ヒョードル・ノゲイラ・ミルコ3強時代を経て、日本の格闘技史に一時代を築いた。
そんな団体がこうもあっさりと消滅してしまうとは…。
確かに、前社長の自殺や黒い疑惑もあってかフジテレビが撤退するという経営的な逆風もあったが、3月末の『重大発表』会見では資本が充実している米資産家のロレンゾ・フェティータ氏への買収を発表し、選手の離脱を防げるものと期待された。
特に、リングの『PRIDE』・金網の『UFC』で選手を分離することで、数年に一度のオールスター戦や人気選手のシャッフルなど夢が広がると格闘ファンから期待されていたのだ。
でも現実はそうではなかった!
10年間苦心してため込んだ貴重なコンテンツを丸ごと獲られて、看板だけを捨てられてしまった。いや、歴史そのものも捨てられてしまったのだ!
悔しいではないか!
オイラは『PRIDE』を国技に匹敵すると思っている。
特に大晦日格闘技祭りは日本の新たな文化になりつつあった。
そんな日本発祥の格闘技文化がグローバル社会・利益至上主義の波に呑まれて簡単に消えて無くなってしまった。
思い起こせば、5月のライト級グランプリを主催者の都合で延期したとき、もはや興行を続行する気はなかったのかも。
これは米マネーのせいではない。グローバル主義のせいでもない。日本人が“made in Japan”に拘われなかったことに責任がある。
プライドと言いながら、アメリカにプライドを売った我々に責任があるのだ!
またひとつ、日本人は誇るものを失ったようだ。
そして今年の大晦日、オイラはダイナマイト!にしか彷徨えないのか!?
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コメント
御連絡が遅くなりましたが、
@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
10/6に本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。
『PRIDE』の消滅を惜しむ野口さんのお気持ちが伝わってきました。
時代の流れとはいえ、残念ですね。。
いつかまた、違う形ででも、格闘技ファンの方がワクワクするような
何かが生まれてくるとよいですね。
今後も@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
@nifty「旬の話題ブログ」スタッフ
投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007年10月10日 (水) 11時49分