船場吉兆と道路財源と米化する医療現場
『ズルイよなぁ…。』
船場吉兆のことである!
もはやオイラは賞味期限の改ざんぐらいでは何とも思わなくなってきたけど、今回の船場吉兆は改ざんというルール違反をパートの販売責任者の不祥事として片付けようとして、役員たちは知らぬ存ぜぬを決め込んで会見を開き、目前の危機を乗り切ろうとした。
その会見がさ、うさんくさかったもん。嘘まるだしのインチキがその時点ですぐにわかったもん。
最近はスーパーやファミレスなどでは勤続年数の長い経験豊富なパートさんを店長なみの職務に就いてもらうことがあるようだけど、そんな最前線で働くパートさん、しかも時給1000円そこそこで働くパートさんがラベルを改ざんしてまで利益なんて追求しないよな。
しかも船場吉兆の役員たちは軟禁状態でパートの販売責任者たちに口裏をあわせるように要求したという。
おそらくパートさんたちに『吉兆のために去ってくれ!』みたいな言葉で切り捨てしようとしたのだろうね。 当然、パートさんたちは『去るのは私たちじゃない!』と反撃を開始するようだ。
是非がんばってほしい。
『予算はすべて使い切る』
これは道路整備に使われる特定財源のことだ!
国交省は、今後10年間に道路の整備に必要な金額を、見込みの税収と同じ68兆円とし、道路特定財源は今後10年間は余らないので一般財源へは回せないと暗に示した。
こんなんでは小泉構造改革は骨抜きになる。
竹中・猪瀬コンビの道路改革はムダな道路は造らない。目指すは“道路ありきの政治”からの脱却だった。
そして安倍さんは財政再建のために道路財源の一般財源化を目指したが抵抗の激しさに断念し、余ったら一般財源へ回せることになった。
そして今回、道路特定財源は余らないとなった。
この国家財政の危機に道路だけ独り占めしていいものなのか?
こんなことを言うと必ず“地方の生活”とか“地方の景気”などの格差を持ち出す人たちがいるけど、所詮は、公共事業発の一時的な経済効果を求めているとしか思えないし、道路族たちは選挙のための実績にしたいだけでしょ。
まったく同じことが独法改革にも起きてるじゃん。
ほぼゼロ回答。すべて必要な独立行政法人です、だって。
こんなことなら、一旦、暫定税率を元に戻すようなショックがあってもよさそうだ! もし民主党が延長に徹底的に反対したら、『政治is道路 道路is政治』という政治のあり方が根本的に変わる可能性さえある。でも民主党ではムリだろうなぁ…。
『捨てるなぁ!』と言いたいが…
大阪府のある病院が治療費の払えなくなった盲目の老人を公園に置き去りにしたのだ…。
この病院は会見で謝罪し、マスコミはこの行動を非難した。
でも、ホントにこの病院を非難できるのか?オイラは疑問に感じる。
もちろん、置き去りを肯定できるはずがない。しかし治療費を払えない人に医療行為を続れば病院の経営が危うくなる。居られたら困るのだ。なら捨ててしまえ!となる。
この病院を非難するだけなら簡単だ。でも解決にはならない。
この現実はマイケル・ムーアの映画『シッコ』に描かれていて、国民皆保険制度のないアメリカでは日常的に置き去り行為が行われているようだ。
そしてついに日本にも、おば捨山みたいな現実がやってくるのだ。財産のない高齢者だけでなく、年令に関係なく所得の低い人は医療行為をあきらめなければいけない現実がある。
政治の世界では“高齢者にも負担を求める”は疑いようのない常識になりつつあるけれど、母親に捨てられた赤ん坊のように、病院に捨てられた患者を救護する施設を税金で作るしか人権を守れなくなるように思う。
そんな行き場のない世の中なんて、ただむなしいだけではないか…。
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