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2008年6月20日 (金)

『ねんきん特別便』について②

前回は『ねんきん特別便』の封筒の色について説明してみました。

青色の封筒が名寄せ対象者の特別便で、緑色(若草色)の封筒が名寄せ対象外の人の特別便。ただ、緑色の特別便でも、基礎年金番号に統合できていない年金記録が、いまだに2016万件あることからもわかるとおり、名寄せ自体を絶対的に信用することはできない。

さて、今回は『ねんきん特別便専用ダイヤル』に問い合わされる質問のなかで、比重の高いものを紹介しようと思います。

まず、特別便を受け取った人は、『あなたの加入記録』の欄を見ることになります。

そこで、当時のことを思い出しながら、加入していた年金の種類や、働いていた期間を突き合わせてみる。

もし、年金記録の資格の取得と喪失、喪失と取得の年月日が連続していない場合、“記録もれ”や“記録が失われた可能性”がある、ということになります。

次に、『加入月数』と『加入期間』を確認します。

加入月数と加入期間の違いは分かりづらいのですが、

国民年金の場合、

加入月数の合計』とは、国民年金に加入していた全月数のことで、

加入期間』とは、保険料を納付(免除)した月数の合計になっています。通常、ここは一致している。

もし、この数字が違う場合には、保険料の“未納”あるいは“データ上、納付が確認できない状態”になっています。“納付が確認できない”というのは、社会問題化した保険料の搾取や、記録の未統合のケースが考えられます。

もし、搾取や記録の未統合の可能性がある場合には、照会票や回答票にその期間と当時の住所を書いて、年金受給者は最寄りの社会保険事務所へ、被保険者は照会票や回答票を返送する必要があります。

次回は、厚生年金の『加入月数』と『加入期間』の説明をしたいと思います。

余談ですが、遺族年金を受給している人や、選択権をもっている人には、ねんきん特別便が2通郵送されてきます。

1通が本人の加入記録で、もう1通が亡くなられた人の加入記録です。

この亡くなられた人の特別便には、亡くなられた人の生年月日が記載されていますが、返送には本人の名前と生年月日で返送してください。

『死亡しているのに、なぜ特別便が送られてくるのか?』と驚かれて、問い合わせする人が多いようです。

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