『ねんきん特別便』について⑦
今回は社保庁が行なった『名寄せ作業』と『新種(黄色とピンク色)の特別便』について説明します。
前回、基礎年金番号について説明しましたが、その基礎年金番号に統合されなかった5000万件の年金記録を、1つ1つデータ上の精査をして、持ち主探しをするのが“名寄せ”という作業です。
まずは、氏名・性別・生年月日が一致する人を探します。
氏名は、同名だけではなくて、漢字の読み方を変えてみたり(例えば、今野をイマノ、コンノで探してみたり)、ツとシ、タカダとタカタなどに変えて持ち主を探します。
生年月日は、±1日で探します。
それと、宙に浮いた年金記録の加入期間と、持ち主の可能性が高い人の他の年金記録の加入期間とが、時期的に重複するのかしないのか、などを調べます。
そんな感じで名寄せ作業を行なって、名寄せのパターンをランク付けしながら、ある年金記録が1人のみに該当するのか、それとも、複数の人に該当しているのかを分類して、持ち主を特定していきます。
それが『名寄せ作業』です!
次に、ねんきん特別便の封筒の色についてですが、以前に青色と緑色の特別便について説明しました。
今回は、黄色のねんきん特別便とピンク色のねんきん特別便について説明します。こちらは、いろいろな憶測(闇の特別便疑惑?)が飛んでいるようですが…。
黄色のねんきん特別便は、すでに回答・返信していただいた『年金加入記録照会票』や『年金加入記録回答票』の記入に不備がある場合にお知らせする特別便です。
決して、新たな手法(住基ネットなど)で名寄せされた特別便ではありません。
記入の不備を直してから、もう一度返信してもらうことになります。
ピンク色のねんきん特別便には、すでに回答していただいた年金記録の調査報告が同封されています。
早い人には、そろそろピンク色のねんきん特別便が届き始めます。
ちなみに、グレー(灰色)の特別便は、昭和29年以前の紙台帳(旧台帳)の記録のお知らせになります。
これは所在確認のために送付される特別便です。
次回は、3共済の記載について説明しようと思います。
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