朝青龍について
『朝青龍、5場所ぶり23度目の優勝を果たす!』
朝青龍、まさに一騎当千。
引退へ追い込もうとする四面楚歌の包囲網を、たった1人で乗り越えてしまった!
これこそ、勝てば官軍の世界だな。
だって、あっという間にまわりの批判をシャットダウンしてしまったのだから。
思い起こせば、マスコミは連日、朝青龍批判を繰り返した。
年明けの稽古総見で白鵬に6連敗したのがきっかけで、一斉に『引退危機!』と騒ぎ立てた。
相撲協会や横審、有識者たちの批判意見を大々的に取り上げて、
『2勝3敗で引退勧告!』といった記事を書き、
初場所が始まって、朝青龍が連勝街道を走り始めると、
『負け越しそうものなら引退勧告!』と論調を変えた。
挙げ句の果てには『横綱相撲ではない!』と批判する始末。
それが、千秋楽での優勝決定戦を制した朝青龍のことを、
『甦った!』『復活!』
あるいは、朝青龍の言葉を引用して『朝青龍が帰ってきました!』という字が一面を踊らせている。
いったい何なんだよ!
まるで批判なんて最初っからなかったかのように、元床山さんとの感動的な話を紹介したり、散々と批判のマトにした『ワールドちゃんこ朝青龍』での仲間内との祝賀会を無批判で状況説明。
批判するなら最後まで批判しろ!と言いたい。
マスコミのこういう態度がネットを使った変な予告につながっている。オイラはそう思う。
確かに、角界の和を乱す朝青龍を稀代の悪に仕立てあげたい気持ちはわかる。
いつしか誰も気にもしなかった品格論争がはじまっている。
でもそんな論調自体に無理があるのだ。
曙が『本番で6回も続けて相撲とることはない。』って言っていたけど、まさにそう。
稀代の悪というのは、客を呼べないこと、ファンを熱狂させられないこと。もし、そうでないのなら大相撲の存在意義がない。
朝青龍は客を呼べる。ファンを熱狂させられる。華がある。
しかも、視聴率まで獲れるときた!
なんともNHKは千秋楽の優勝決定戦で、驚異の36%の視聴率を獲ってしまったのだから。
こんなに相撲を15日間楽しみにするのも久々な気がする。みんなもそうでしょ?
それでも朝青龍は横綱失格なのか!?
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