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2009年1月24日 (土)

オバマ現象について

バラク・フセイン・オバマ氏(47)が20日、第44代米国大統領に就任した。

初の黒人大統領の誕生で、米国は新たな第一歩を踏み出そうとしている。

さて、オイラはそんな様子を朝方のテレビで見ていた。就任演説を終えて、連邦議会からホワイトハウスまで歩くオバマ大統領の映像にはヒヤヒヤものでした。

とりあえずハプニング的な事は何も起こらず、心配されていた暴挙も48時間内のテロ行為もなくホッっとしている。

ハプニングといえば、大統領就任宣誓に形式的なミスがあったとかで、前代未聞の宣誓のやり直しがあったことぐらい。まぁ、そんなことはどうでもいいこと。

そんなニュースを何度も繰り返すマスコミには呆れているが…。

ただ、そんなマスコミから流れてくる映像や写真を見ていると、やはり米国全体が熱狂していることがわかる。ニューリーダーの姿を見たいがために200万人が集まるというのは、それだけ変革の期待が大きいのだろう。

このオバマ旋風が日本にも熱く吹き荒れている。なんとも演説本が売れまくっているというのだ!

しかも、日本人によるオバマ支持率が90%を超えている。これは異常な感じがする。なぜなんだ!?

あるときラジオを聴いていたら、『Yes We Can』という曲が流れ始めた。その曲のバックコーラスで何度もオバマ風に“Yes We Can”と歌い続けているのだ。オイラはこんな曲を最後まで聴いてしまった…。

確かに、オバマ演説は感動する部分が多々ある。特に人種差別の件は心に響いてくる。今流行りの蟹工船のようだ。演説中は常に問い掛けられ、それに答えたくもなる。そして“Yes We Can”となるのだ。

わかりやすいオバマの言葉は英語の勉強にもなるし、若者の受験対策にもなりそうだ。

ただ、米国と同じように日本人が熱狂していたらいけないような気がする。

オバマの政策は必ず日本にも影響する。安くない代償を負担することにもなるのだ!

しかも、それさえ先進国の“責務”だと言われる。

北朝鮮問題だって米国頼みになっているし、オバマの経済政策が日本が苦しむ円高にまで影響する。

それなのに、日本の識者たちは、就任演説の論評で“CHANGE”や“Yes We Can”というキーワードを一度も言わなかった、などと言っている。

そんなワンフレーズをあの舞台で言う訳がないじゃん!

だって、変革を呼び掛ける立場から実行する立場になったのだから。

まして、奥さんの服のセンスや犬のことなんてどうだっていい。

もっと冷静にオバマの政策を見つめる姿勢が必要ではないのか!?

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