関山慧玄とチェ・ゲバラ 極私的2.22
2月22日(日)
今日オイラは、上野の東京国立博物館平成館で開催されている、
『妙心寺展』を見に出かけてきた。
ただ、ちょっと予想外というか、リサーチ不足があって、
楽しみにしていた『龍虎図』の屏風絵の展示が前期(2月10日まで)で終わっていたのだ!
龍虎図は妙心寺展の目玉作品のひとつだったので、残念だなぁ…。
虎と龍が睨み合っている興味深い屏風絵だったのだ。でも仕方がない。後期にも目玉作品があることだし、1500円のチケットを買って入場する。
まず入り口で、お出迎えしてくれるのが、妙心寺初代住持の関山慧玄(かんざんえげん)の坐像だ。
この人は『無相の人』と呼ばれるほど修業に厳しかった人なんだそうで、坐像からもその緊張感がビッシビシと伝わってくる。
心の中で一礼して順路を進んでいくと、後期の目玉作品でもある国宝の『瓢鯰(ひょうねん)図』が目に飛び込んでくる。
この絵は、瓢箪を持った人が川に泳ぐナマズを捕まえようと悩んでいる場面を描いた水墨画だ。
丸くスベスベとした瓢箪でナマズを捕まえることができるのか?っていう謎掛けみたいなお題があって、そのお題にそって書かれている。
ふーん、面白い絵だなぁ!
今回見ることができなかった龍虎図は、売店で龍虎図のポストカードを買って、家でじっくりと見ることにしようっと…。
博物館を出て、錦糸町にあるTOHOシネマズで映画を見ることにした。『チェ 39歳別れの手紙』はもうそろそろで上映が終わってしまうし、今のうちに見ておかないとね。
前作の『28歳の革命』では、革命家チェ・ゲバラがキューバで過ごした日々が、そして今作では、ボリビアで命を落とすまでの日々が描かれている。
前作とは違って、何もかもが上手くいかないのだけど、それでも、リーダーとして部下を信じて最後まで諦めないゲバラの姿はホントに格好いいよな!
囚われの身となっても、神よりも人間を信じると言えるんだもん。
しかも、スクリーンに写し出されたゲバラ自身がイエス・キリストに見えてしまう。パンフの表紙のゲバラも、十字架じゃなく銃を天にむけて突き上げている姿だ…。
これは神にでさえ銃を向けるぞ、ってことなのか。
ため息が止まらない。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント