麻生首相の郵政反対について
『郵政民営化には、賛成じゃありませんでした』
『ぬれ衣をかぶされると、俺もはなはだ面白くない』
これは、麻生首相が国会で発っした言葉だ。
さてはて、この発言を理解できる人がいるのであろうか?
オイラは正直、この発言中の麻生首相の顔を見て、この人が今の内閣総理大臣なのか!?って驚いてしまった。
しかも、その日のぶらさがり会見で、国会での自身の発言を否定する始末の悪さだ。
オイラは、麻生政権が打ち出した定額給付金には賛成してきたし、早期解散意見には反対してきた。
なぜかと言うと、
定額給付金に関しては、官僚の手から血税を取り戻す初めてのチャンスであったし、時期的には金融被災者の救済になる。
周りを見回してみると、自社株の配当がゼロになったり、冬の賞与が減額されている。そんな状況下で、家族で約6万円という支給額は決して悪いものではないはずだ。
早期解散に関しても、金融恐慌が押し寄せる中、経済大国の1位と2位の国が共に政治空白をつくることには到底賛成できない。まして、2次補正予算を1日でも早く通す為には解散している場合ではなかったのだ。
確かに、麻生政権には、いたらない場面も多々あった。2次補正が越年してしまったり、官僚の渡りについて曖昧な態度をとってしまった。定額給付金のブレた発言に、漢字読めない(KY)と呼ばれてしまう。でも、いづれも大した話ではない。
ただし、今回の郵政反対発言には弁護の余地なしだ!
まして、今回発覚した『かんぽの宿』の入札問題と、民営化うんぬんは、まったく別の議論になってくるはずなのに。
そもそも、かんぽの宿は、グリーンピアと同じで、簡易保険のお金を使って全国各地に保養所を作りまくった。だから、こういった箱物を作らせない為にも民営化が必要だったはずなのだ。
それが今回の発言を聞いていると、かんぽの宿売却問題は民営化が原因だと聞こえてしまう。
でも、これは株主の機能が働けば、経営者の不正は阻止できる。
まぁ、それは別にして、麻生首相は官僚と一緒で『自分には責任がない』って言いたいだけでしょ?
そんな人が構造改革や公務員制度改革なんてできっこないよ。
まして、郵政選挙に勝ち抜いてきた自民党議員に担がれて麻生氏は内閣総理大臣になれているのに、まるでそのことを忘れてしまっている…。
おそらく、この郵政発言を受けて、次の世論調査では絶望的な数字がでてくるだろう。
それなら本予算が成立後、即、国民の信任を得ることが“国民のため”の政治ではないだろうか!?
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