トヨタ撤退! F1 からジャパンが消える日…
ついにこの日がやってきてしまった。
あの世界のトヨタが、F1から撤退することを発表した。悲願だった1勝を手にすることなく…。これで昨年のホンダ、スーパーアグリに続き日本国籍をもつコンストラクターがすべてF1から消えてしまうことになる。
しかも、ブリヂストンが来季限りでF1へのタイヤ供給を終えるという衝撃的な発表をしたばかり。いったい日本のモータースポーツはどうなってしまうのだろうか!?
今季のトヨタは、レギュレーション大改正の恩恵を受けて、開幕戦を3-4フィニッシュという最高のスタートダッシュで走りはじめた。途中、開発の進捗が鈍ったものの、母国日本グランプリでは2位表彰台をゲットしている!
ラスト2戦ではサードドライバーの小林可夢偉を起用して、その可夢偉が大活躍。王者バトンをねじ伏せるという世界が驚く大シーンを展開して、そのシーンが国際映像で流れたのだ!
これまで国際映像に日本人が映ること自体あまりなかったことなのに、トヨタ可夢偉の走りを国際映像が追い続けた。最終戦アブダビGPではポイントまで獲得している。
来季こそ、正ドライバーへ!という時に肝心かなめのトヨタがいなくなってしまう…。
あぁ、なんたることか…。
トヨタがいなくなる、ということは、日本人F1ドライバーにとっても逆風で日本人不在の危険すらあるのだ。なぜなら、可夢偉も、ウィリアムズ・トヨタの中嶋一貴も、トヨタの育成プログラムの出身、F1でのバックアップもトヨタから受けている。
つまり、トヨタの撤退は、日本人がモータースポーツの最高峰へ渡る最初の一歩を失うことを意味するのだ。
ブリヂストンの撤退もF1界には衝撃的な出来事で、ポスト・ブリヂストンのタイヤメーカーがF1マシンのパワーに耐えられるタイヤを供給できるのかと。
思い出すのは、2005年シーズンのアメリカGPでのこと、ミシュランタイヤの耐久性に疑問をもったミシュランユーザーが決勝を半ばボイコットしたという事件があった。このとき、ブリヂストンタイヤにはまったく問題がなかったという。
そういえば、このときのアメリカGPのポールボジションがトヨタのヤルノ・トゥルーリだったね。でも、予選のときには決勝ボイコットを予期して軽タンクで予選を走ったんだっけ。
ブリヂストンの浜島さんがF1からいなくなるというのも、日本人ドライバーにとってはマイナスだろう。
だが、バックアップがなくてもF1シートを獲得できる者こそ一流のF1ドライバーだ!
佐藤琢磨、中嶋一貴、小林可夢偉、これからが本当の勝負で、その真価が問われているぞ!
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