『ねんきん特別便』について⑪
『ねんきん特別便』についての話をこのブログで10回連載してきました。
みなさん、特別便の返送はしましたか?
さて、ひさびさの更新、連載11回目の今回は、この4月から社会保険庁から郵送される『ねんきん定期便』についてです。
『ねんきん特別便』とほぼ同じ形式なので、また来たのかよ!?って思うかもしれません。しかし、ねんきん定期便には特別便では解からなかった、
国民年金保険料の納付状況と、
厚生年金の標準報酬月額が記載されています。
さらに、50歳以上の方の定期便には将来受け取れる年金額の見込額も記載されています。こんなところが特別便との違いです。
通常、この『ねんきん定期便』は35歳、45歳、58歳の誕生月に郵送されるものですが、今年度に限ってはすべての人に送付されます。
ただし問題点があります。それは特別便とリンクしていないところです。定期便の中身を見て、『特別便で記録を訂正して送り返したのに、記録が1つも直ってないじゃん!?』ってお怒りの方もいるかもしれません。
はい、定期便の作成日時点で年金データが修正されていなければ、特別便とほぼ同じ年金記録で送付されてしまいます。年金記録の調査報告に関しては、ピンク色の『ねんきん特別便』でお知らせされることになります。
その記録の調査ですが、社会保険庁の発表によると、持ち主不明の年金記録5千万件のうち記録統合の手続きが終了したのが約4分の1ほど。事務作業にかなりの遅れが出ているようです。
つまり、ピンク色の特別便の調査報告が到着する前に、ねんきん定期便が到着することもあります。
次に、ねんきん定期便には、
水色の封筒で送られてくる『ねんきん定期便』と、
オレンジ色の封筒で送られてくる『ねんきん定期便』があります。
封筒を色分けしているのは特別便と同様の理由で、名寄せされた年金記録のあるなしです。
もし、あなたに送付された定期便の封筒がオレンジ色であった場合には要注意です!
なぜなら、オレンジ色の定期便は、名寄せ作業の結果、あなたのものである可能性が高い年金記録がみつかっているのに、いまだ特別便未回答という方に送付しているからです。
それ以外の方には水色の封筒で定期便が送付されています。もちろん、水色だからといって安心はできません。
次に、年金加入記録回答票ですが、こちらも2種類あります。
封筒の中に、水色の用紙の年金加入記録回答票が入っていたなら、必ず回答して送り返す必要があります。回答のしかたは特別便と同じです。
白色の年金加入記録回答票の場合には、年金記録に間違いがないようなら回答の必要もありません。
ざっと、ねんきん定期便の説明をしてみましたが、いかがでしたでしょうか?
社会保険庁から新たな発表がありましたら、連載の更新をしたいと思います。過去の連載もどうぞ御覧ください。
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)
最近のコメント